小学校 教科 プログラミング

小学校 教科 プログラミング


この点に対しては「まさにその通り」とは思いつつも、新たな「道具」を導入することをためらってはいけないと考えています。「明治時代には映像授業なんてなかったのだから、学校の授業でビデオを見せることはけしからん!」という声を聞くことはありません。確かにかつては「映像」の助けを借りなくとも子どもたちが授業を理解していました。しかし映像の力でより理解が深まり、教科書や板書から得られる以上の情報を映像から得ることもできるようになりました。「プログラミング」についても同じことが言えるのではないでしょうか。新しい技術を何かの代替として使うのではなく、より児童・生徒の理解を深めたり、これまでにない価値を与えるために使うことで、教育はより「進化」していくことでしょう。そのためにも、機会を見て「慣れる」ことが今後、求められていくはずです。第2章以下に示す各教科、道徳科、外国語活動及び特別活動の内容に関する事項は、特に示す場合を除き、いずれの学校においても取り扱わなければならない。(第1章(総則)第2の3の(1)のア)新学習指導要領のキーワードの一つ「プログラミング的思考」とは何なのでしょうか。「プログラミング」と「プログラミング的思考」は何が違うのか、どのように身につけるのか、そもそもどのような能力なのかを探ります。前回ご紹介したような「力」は一朝一夕で身につくものではありません。そこに至るまでに、子どもたちの発達段階に応じた「学び」があるはずです。どのような学びが「アルゴリズム」につながっていくのか、身につくものはアルゴリズムの力だけなのか。これから数回に分けて、学校ではどのような「学び」が求められるのかを考えていきます。例えば…(中略)…正多角形の作図を行う学習に関連して、正確な繰り返し作業を行う必要があり、さらに一部を変えることでいろいろな正多角形を同様に考えることができる場面などで取り扱うこと。(第2章第3節「算数」第3の2の(2))このようなやりとりを通じて、正多角形への理解を深めていく。ここで大切なのは、「同じ作業」を「くり返し行う」ことで正多角形ができる、という点です。教科書で学習したことを振り返り、思考を意識し、実際に表現することでより深く理解することにつながります。「プログラミング」を導入することで教科をより深く理解することが、「プログラミング教育必修化」で求められる目に見える成果なのでしょう。(ちなみに正三角形を作るためにはどのようなプログラムにすればよいのでしょうか。本稿の最後に正解と解説を用意しました。)文部科学省の調査では「小学5年生が1分間に入力できる文字数の平均は5.9文字」との結果が出ており、「こんにちは。」と入力するだけでも1分近くを要するというのが現実です。もちろんこの数字は平均ですので、なんの問題もなくタイピングできる児童もいれば、全くキーボードに触れたことがない児童まで幅広くいるのは事実ですが、全体としては「タイピングができない」と考えて間違いないでしょう。単純に日本語の文章を入力するだけであれば、音声入力でもフリック入力でも構いません。しかし漢字・ひらがな・カタカナだけではなく、アルファベットや数字、記号を含んだ文章を書こうとすると、それらの入力法には限界があります。また、入力したあとの編集作業では、キーボードを使わないと効率が上がりません。これからの技術発展でさらに効率的な入力方法が登場するしても、少なくとも現時点ではキーボードに慣れることは必須です。できることであれば、キーボードの操作はご家庭で慣れておきたいものです。このような状況のため、実際に使うことになる教科書が出版されるまで、どのように授業内に取り入れられるのかは手探りの状態です。文部科学省より公表されている「小学校プログラミング教育の手引き」を参考に、どのような授業が展開されるのかを考えてみましょう。「各教科の指導」の中に「プログラミングを体験」することを含めなさい、という指示です。この指示は、例えば「児童の言語活動」や、「児童が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動」と同列の扱いです。つまり「言語活動」や「振り返り」などと同じレベルで「プログラミング」を各教科の中で取り扱うのが「プログラミングの必修化」なのです。新たな教科として組み込まれるわけでもなく、プログラミングの「ための」授業が行われるということでもありません。「90度回す」部分と、くり返しの回数を変えれば、他の正多角形も作図できそうです。じゃあ正三角形なら、「3回くり返す」にして「60度回す」とすればいいのかな?あれ、これだとうまくいかないぞ……!ところで、日本の「プログラミング教育」を考える上で避けて通れないのが「子どもたちはコンピュータの操作ができるのか」という問題です。スマートフォンやタブレットなどに慣れた子どもたちですから、パソコンの操作そのものにはいずれ慣れていくはずですが、文字入力が大きな懸念点として残ります。「プログラミングを体験する」ことはイメージできたとしても、一方で「こうしたことを『プログラミング』で行う必要が本当にあるのか」という疑問を持たれる方もいらっしゃることでしょう。これまでの小学生はこのように学ばなくても理解してきたではないか、学ばなければならないことはたくさんあるのだからほかのことに時間を使うべきじゃないか、と。「プログラミング」が「言語活動」などと同じ扱いだということは、授業中に発表をするのと同じような感覚で「プログラミング」を行う、と捉えても間違いではないでしょう。疑問に思ったことがあればシミュレーションをするためのプログラムを作る、というような姿であれば、確かにどの教科でも行うことができそうです。しかし、新指導要領で具体的な例が明示されたのは算数、理科の一部の単元のみで、それ以外にはかろうじて「総合的な学習の時間」の項に「プログラミングを体験」という文言が入ったのみです。もちろん、文部科学省もそれだけで行えばよいとは考えておらず、別の資料(学習指導要領解説)で「例示以外の内容や教科等においても…(中略)…工夫して取り入れていくことが求められる」と補足してはいますが。「第2章以下に示す各教科」とは国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語(=英語)の10教科。そう、ここには「プログラミング」は登場しないのです。ではどこで「プログラミング」を学ぶのかというと、次のように書かれています。また、「プログラミング的思考」を養うことも必要です。むしろ小学校段階での「プログラミング教育」の目的は、まさにこの「プログラミング的思考」を養うことにあります。この点についても、「すでに『プログラミング的思考』を身につけている大人がいるのであれば、何もプログラミングを教えなくても別の方法で養うことができるのではないか」という声がありますが、プログラミングを通して学ぶことでより効果的に身につけられるものです。「プログラミング的思考」については次回詳しく紹介します。 小学校では,核となる教科を特に示していませんが、算数,理科,総合的な学習の時間については,指導要領における各教科等の「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」に明記されています。 「プログラミング」は「教科」ではない 第1回 でも触れた通り、「プログラミング必修化」という言葉から、国語や算数などと同列に「プログラミング」といった授業ができるという形をイメージされる方は少なくないのかもしれません。 次期学習指導要領が発表されたものの、具体的にどう教えるか、授業にどう組み込むかといった細部については、これから議論が進められる。もう1つ注意したいのが、プログラミングに関する新教科は設けられない点。あくまで既存の教科の中で、プログラミングを教育する。「具体的にどうすればいい? 国語・算数・理科・社会どこで教えるか? これは各学校・教員が決めていい仕組みになっている。フレキシブルとは言えるが、先生方にとっては悩みの種が1つ増えるかもしれない」(上野氏)。トークセッションでは、サルシト氏、上野氏に加え、セミナー開会のあいさつを行った文部科学省の佐藤安紀氏(生涯学習政策局生涯学習総括官)が再び登壇し、聴講者からの質問などに応じた。会場で講演を聴いていた佐賀県多久市の横尾俊彦市長は「プログラミング教育の目的のさらなる明確化」「環境整備のための予算」「指導人材の確保」を今後の課題に挙げた。これに対し、次期学習指導要領では「小学生向けのプログラミング教育」が完全に新規となるかたちで設定された。世間的に注目を浴びている部分はここだが、それだけではなく、中学におけるプログラミング学習の内容が倍増となり、高校では「情報I」という科目を新設し、これが全生徒必修となる。よって、小・中・高のすべてでプログラミング教育の比重が高くなる。2017年の現時点では、「プログラミング教育」という言葉だけがどうしても一人歩きしがちだが、真に重要なのは「社会で必要とされる技術を子ども達に学習してもらうこと」。そのためにどんなことをすればいいのか? 政府にだけまかせておけばいいのか? さまざまな観点からの議論・検討が必要であることが、今回のセミナーからは伺えた。2020年の新学習指導要領導入に向け、文部科学省のほか、総務省、経済産業省もそれぞれ取り組みを進めている。今後は、教育委員会などの現場関係者も参画する「未来の学びコンソーシアム」を通じて、ノウハウ共有などが進められる予定だ。これを受け佐藤氏は「文部科学省では『プログラミング教育』という表現はあまり使っておらず、今日の開会のあいさつでも私は『プログラミング的思考』『論理的思考力を養う』などと説明した」と補足する。また、インフラ整備については予算措置を着実に進めるとともに、BYODの概念を取り込むこともまた1つのあり方ではないかと述べた。現に社会には多くのスマートデバイスが出回り、個人によって活用されている。これらを学校教育に取り込めるかどうか、十分考えていくべきだとした。上野氏からは、地域の自治体と協力してプログラミング教育を行っている事例がすでにいくつかあることが紹介された。長崎県島原市では、公民館の女性職員が指導者となって、子ども達にプログラミングを教えているという。「この女性職員はプログラミングの専門家ではないが、小さな子ども達に接するのは慣れている。子ども達に超ハイレベルなプログラミングを教える必要はないので、これでも十分指導はできる」(上野氏)。現行の学習指導要領は2008年に公示され、2011年ごろから実際の運用がスタートした。そして今回、2017年3月公示の新しい学習指導要領において、プログラミング必修化が盛り込まれた。必修化の実際の導入は2020年となる予定だ。学習指導要領は約10年に1回のペースで改定が行われる。例えば、1989年(平成元年)の改定では小学校低学年向けの「生活科」の新設、1998~1999年(平成10~11年)の改定では「総合的な学習の時間」に関する規定が設けられた。これに対し佐藤氏は「プログラミング教育の議論を学校のためだけにするのはもったいない。英国での事例からも分かるように、社会における子ども達の『Computing』の力をまず考えてあげたい」とコメント。その目的を実現するために、学校としてできることは何か、民間ができることはないか、あらゆる点から考えることが重要だと指摘する。文部科学省ではいくつかの指導例も出しており、例えば理科では電気製品とプログラムの関係を学んだり、図画工作では表現物をプログラミングで動かすといったことが考えられるという。学習方針が明確化した一方で、インフラ面では課題が多い。学校施設そのもののIT化はまだまだ遅れており、Wi-Fi環境やPCの導入を進めなければならない。また、都市部では民間企業などを巻き込んだプログラミング教育が比較的容易とみられるが、地方部での取り組みは相対的に弱くなる。別の聴講者からは、学習にあたって「プログラミング教育(Programming Education)」という用語が果たして適切なのか、問題提起もなされた。直前の講演(英語)でサルシト氏は「Computing」「Computer Sciense」という言葉を多用する一方、「Programming Education」の語はほとんど使わなかったという。このため、プログラミング教育よりもさらに上位の概念を示す「Computing」の語を用いた方が、指導にも幅が出るのでは?という発想だ。現在の日本の教育体制では、文部科学省が定める「学習指導要領」の役割が大きい。全国どこの地域でも一定の水準の教育が受けられるよう設けられた基準であり、小学校・中学校・高校における教育内容がおおまかに定められている(これに関連して学校教育法施行規則というものがまた別途存在する)。このほかに特徴的なのは、コーディング技術の習得が必ずしも目的ではないこと。上野氏は「英国におけるプログラミング教育必修化では『Computing』という科目が新設されたが(中略)日本ではテクノロジー自体の習得を目的としておらず、諸外国と比べて発想・方針がやや異なるようだ」と解説した。実は、2008年に公示された(2017年時点における現行の)学習指導要領でも、中学・高校ではプログラミングに関する授業がすでに設けられている。中学では「技術・家庭」科目の「情報に関する技術」という単元の中で、プログラムによる計測・制御を学習する。高校では「情報(情報の科学)」科目において情報通信ネットワークなどについて学ぶ。しかし、課題もあった。中学の場合、このプログラム関連学習に費やせる授業時間は3年間で10時間未満。上野氏は「統計によれば2時間という学校もある。プログラミングに関する学習はほぼ実行されていないのが実情のようだ」と説明する。また、高校では科目自体がそもそも選択制で、履修率は2割程度だったという。上野氏の解説によれば、学習指導要領におけるプログラミング教育の目的は「情報活用能力の育成」。狙いは「コンピューターに意図した処理を行うように指示することができる、ということを体験させる」ことだという。 令和2年版 小学校理科教科書「たのしい理科」の内容紹介ページです。 さらにくわしく プログラミング教育 について、ご紹介します。 プログラミング教育|令和2年版 小学校理科 内容解説資料|大日本図書 小学校でのプログラミング教育は、「プログラミングを学ぶ」のではなく、プロ グラミングを体験することで教科等のねらいを達成するという「プログラミングで 学ぶ」ことが中心です。 プロカリは、プログラミングを取り入れた授業を実施するために参考になる事例を集めたサイトです。掲載した事例は、どれも実際に行われたもので教科のねらいとプログラミング的思考の育成が関連付けられたものを厳選しています。

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